「業者のホームページを見たら『合同火葬』と『個別火葬』があるけど、何が違うの?」
ペット火葬を初めて依頼する方にとって、プランの違いは本当に分かりにくいものです。しかし、この選択で「お骨が手元に返ってくるかどうか」が決まるため、後悔しないためにはしっかり違いを理解しておく必要があります。
この記事では、ペット火葬業界で広告運用に携わっていた筆者が、合同火葬の仕組み・メリット・デメリット、そして「どんな人にどのプランが向いているか」を分かりやすく解説します。
ペット火葬の3つのプラン
ペット火葬には、大きく分けて以下の3つのプランがあります。
| プラン | 火葬方法 | お別れ | お骨上げ | 遺骨返還 | 費用 |
|---|---|---|---|---|---|
| 合同火葬 | 他のペットと一緒 | お引取り時のみ | ❌ なし | ❌ 返らない | 安い |
| 個別一任 | 1体だけで火葬 | お引取り時のみ | ❌ なし | ✅ 返る | 中間 |
| 個別立会い | 1体だけで火葬 | 祭壇でお別れ | ✅ 家族で行う | ✅ 返る | 高い |
この表で最も重要なポイント
**「お骨を手元に残したいかどうか」**で選ぶプランが決まります。
- お骨を残したい → 個別一任 or 個別立会い
- お骨は返らなくていい、費用を抑えたい → 合同火葬
合同火葬とは?
合同火葬とは、複数のご家庭のペットちゃんを一緒に火葬し、合同墓地(共同墓地)に埋葬するプランです。「お引取り火葬」と呼ぶ業者もあります。
合同火葬の流れ
- 電話予約 → 日時を決める
- 業者がご自宅に訪問(または飼い主が霊園に持ち込み)
- 玄関先(またはお玄関の中)でお花を添えて最後のお別れ(5〜10分)
- スタッフにお預けして、飼い主はここで終了
- 後日、業者が他のペットちゃん達と一緒に火葬
- 読経のうえ合同墓地に埋葬(合同慰霊碑の前でお参りできる業者も)
お引き渡し後の工程はすべて業者にお任せとなるため、飼い主さんの拘束時間はわずか5〜15分程度です。
合同火葬のメリット
1. 費用が最も安い
3つのプランの中で最もリーズナブルです。小型犬・猫(〜5kg)であれば10,000〜15,000円が相場です。
| ペットの大きさ | 合同火葬 | 個別一任 | 個別立会い |
|---|---|---|---|
| 小型犬・猫(〜5kg) | 10,000〜15,000円 | 20,000〜30,000円 | 25,000〜35,000円 |
| 中型犬(5〜15kg) | 18,000〜25,000円 | 30,000〜40,000円 | 35,000〜50,000円 |
| 大型犬(15kg〜) | 25,000〜40,000円 | 40,000〜55,000円 | 50,000〜70,000円 |
料金の詳細は「ペット火葬の料金相場【2026年最新】」をご参照ください。
2. 飼い主の負担が少ない
お引き渡しの時間は5〜15分。火葬の待ち時間やお骨上げの工程がないため、体力的・精神的に辛い状態でも負担が最小限で済みます。
3. 他のペットちゃん達と一緒に眠れる
「一人ぼっちじゃなくて、お友達と一緒に虹の橋を渡れるね」と、合同火葬をポジティブに捉えるご家族も少なくありません。
4. 合同墓地でいつでもお参りできる
多くの業者が合同墓地や合同慰霊碑を持っています。後日、お花やおやつを持ってお参りに行くこともできます。
合同火葬のデメリット
1. お骨は返ってこない
最大のデメリットです。複数のペットが一緒に火葬されるため、個体の遺骨を分けることができず、お骨の返却はありません。
2. お骨上げ(拾骨)ができない
人間の葬儀のように、ご家族の手でお骨を骨壷に納める「お骨上げ」の儀式は行えません。
3. 立会い・セレモニーがない
業者にお預けした後の工程はすべてお任せのため、火葬の瞬間に立ち会ったり、読経を聞いたりする機会はありません(お引き渡し時のお別れのみ)。
4. 後から「やっぱりお骨を残したかった」と後悔するリスク
正直に言うと、合同火葬を選んだ方の中で、後日「やっぱりお骨を残しておけばよかった」と後悔される方は一定数いらっしゃいます。迷いがある場合は、多少費用がかかっても個別火葬を選ぶことをおすすめします。
どのプランを選ぶべき?判断チャート
以下のフローチャートで、あなたに合ったプランを確認してみてください。
Q1. お骨を手元に残したいですか?
- はい → Q2へ
- いいえ / こだわらない → 合同火葬がおすすめ
Q2. 火葬の様子に立ち会い、自分の手でお骨上げをしたいですか?
- はい → 個別立会い火葬がおすすめ
- いいえ(お骨が返ってくればOK) → 個別一任火葬がおすすめ
合同火葬を選ぶ場合のチェックリスト
合同火葬は費用が安い反面、業者の質にばらつきが大きいプランでもあります。以下のポイントを確認してください。
- 合同墓地(慰霊碑)があり、後日お参りできるか
- 読経・供養を行ってくれるか(ただ焼くだけではないか)
- 他のペットと一緒に火葬されるタイミング(週に何回か)を教えてくれるか
- Googleマップの口コミが★4以上あるか
よくある質問(FAQ)
Q. 合同火葬でも供養はしてもらえますか?
A. はい。まともな業者であれば、読経やお花を添えた上で丁寧に火葬・供養を行い、合同墓地に埋葬してくれます。ただし、自治体(市役所)に依頼した場合は、供養なく「焼却処理」されるケースもあるため要注意です。
Q. 合同火葬を選んだ後に、個別火葬に変更できますか?
A. お引き渡し前であれば変更可能です。ただし、すでに業者にお預けした後は変更できません。迷いがある場合は、お金を惜しまず個別火葬を選ぶことを強くおすすめします。
Q. 合同火葬は何体くらい一緒に火葬されますか?
A. 業者によりますが、一般的には3〜10体程度です。すべてペット(犬・猫・小動物)であり、野生動物と一緒に焼却されることはありません(※市役所に依頼した場合はこの限りではありません)。
Q. 合同墓地へのお参りはいつでもできますか?
A. はい。多くの霊園では、営業時間内であればいつでもお参りが可能です。年に1回の合同慰霊祭(お彼岸やお盆)を開催している霊園も多いです。
プラン選びは、ペットとの最後のお別れの形を決める大切な判断です。この記事が、あなたにとって後悔のない選択の助けになれば幸いです。







